公演レポート

10月19日(日)『PDダンスカフェin桜美林』

10月19日(日)文化庁・一般社団法人パラカダンスとの共催で、「PDダンスカフェ」を実施しました。

PDダンス®とは(チラシより抜粋)

車いすや椅子に座ったままできるダンスで、PDには「パーフェクトダンス」と「パーキンソン病」2つの意味が含まれています。アメリカで始まった「Dance for PD®」の活動をもとに、日本では2019年~福岡にて文化庁の委託事業として展開し全国に広がりをみせています。PDダンス®は五感や想像力を働かせながら振り付けと自由表現を組み合わせて踊ることで、脳内神経が活性化され心もほぐれる効果があります。今回は福岡からPDダンス®の指導者をお迎えしみなさんと一緒に踊ります。

「パーキンソン病」、名前は聞いたことがあるけれど具体的にどんな症状なのか、対処法はあるのか、など医療機関の専門家によるレクチャーを聞いた後、実際にダンスを踊ってみます。

PDダンス®講師のマニシアさんによるダンスは、激しい動きはないものの、手や足の指一本一本を意識して向きを変えてみたりすることで、すこしの動きでも身体の可動域が拡がっていくような感覚がありました。

「運動するぞ!」と意気込むよりも、普段の家事でちょこちょこと動くだけでも、フレイル(健康な状態と要介護状態の中間の段階 出典:厚生労働省HPより)の予防につながる、というお話もありました。たくさんのイメージを頭で描きながら行うPDダンスでは、普段の生活の中に取り入れられる動きもあり、のびのびと身体を動かした参加者の皆さんのお顔が少し、晴れやかになっていたように感じます。

ダンスの後はパーキンソン病を患っていらっしゃる方と、家族の方とで別々のグループでカフェタイム。患者さん同士では「こないだ〇〇まで歩いて行ったよ」など、普段頑張っていることを褒めたり、励ましあうお話が多く、ご家族同士では「普段からものすごくよく食べます」など患者さんの普段の様子を聞きあって、「うちではこんな声掛けをしていますよ」などと症状の向き合い方をシェアしていたりと、普段なかなか話す機会のない方同士でしたが和気あいあいと、お話が盛り上がっている様子でした。

「パーキンソン病」という症状について知ると同時に、高齢化という社会課題を自分事としてとらえる良い機会になりました。
ご参加いただいた方からは「近くに住んでいるのでここでパーキンソン病の催しがあるなんて嬉しい」といったお声もいただき、身体を動かしにくいな、と感じているご高齢の方にも広くご紹介していきたいと感じる事業でした。

ご参加いただいたみなさま、ご関心をお寄せいただいたみなさま、ありがとうございました。

桜美林芸術文化ホールでは、豊かな音響で本格的な演奏を堪能できるプロビデンスホール、演劇やパフォーマンスなどを楽しめるストーンズホールと、2つのホールでさまざまな芸術文化に触れるイベントを開催します。今後の開催にぜひご注目ください。

<チケット発売中の公演はコチラ>
◆ひなたやま狂言会
11月29日(土)14:00開演(13:30受付・開場)
チケット:一般2,000円 学生(6歳から25歳)1,000円
会場:ストーンズホール

◆ひなたやまクリスマスコンサート
12月7日(日)14:00開演(13:00受付・開場)
チケット:小学生以上500円 未就学児入場無料
会場:プロビデンスホール

◆ひなたやまワークショップDAY!
12月20日(土)9:30開場(13:30入場締め切り)
チケット:小学生以上500円 未就学児入場無料
会場:全館
・10:00~みんなで大きな窓に絵を描こう!
・11:00〰12:00 能ことはじめ 『羽衣』ワークショップ
・12:15~/13:00~ 小鼓たたいてみよう!
・14:00開演(13:30開場)人形劇『稲むらの火』と防災について考えるおまけタイム
※入場される方すべてのお申し込みが必要です。
※各ワークショップの定員に達し次第受付終了

◆今後のイベントスケジュール◆
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