公演レポート

2月1日(土)『高砂ワークショップ』

【「高砂ワークショップ」発表会を開催しました!】

 

能『高砂』(喜多流)の謡「四海波(しかいなみ)」「高砂や(たかさごや)」「附祝言(つけしゅうげん)」3曲を2日間(1月11日・18日)稽古、3日目(2月1日)に一般のお客様をお迎えし、プロビデンスホールで発表会を開くという、全3回の「高砂ワークショップ」が終了しました。

 

ご指導いただいたのは、喜多流シテ方能楽師 出雲康雅師です。

初回、受講生らが出雲先生の伸びやかな謡に聞き惚れていると、先生から「短い稽古期間ですから、のめり込んで」とお声がかかり、全員前のめりになって暗号文のような詞章(詩と記号が書かれたもの)と格闘し、稽古風景を録画したYouTube動画を頼りに、稽古→1週間自主練→稽古→2週間自主練を繰り返し、晴れて発表会の日を迎えました。

 

 

発表会には、同じく喜多流シテ方能楽師3名、地頭に大村定師、地謡に谷友矩師、狩野祐一師にもご出演いただきました。申し合せ(リハーサル)ではこの日初めて参加者の謡を聞いた先生方から、「2回の稽古とは思えない。良く謡えているね。」と、お言葉をいただくほど上出来でした。

 

発表会では、お稽古した箇所の前後を出雲先生も加えて4名の地謡によって謡われ、「附祝言」では出雲先生の仕舞もあり、共演の喜びと発表の達成感を同時に味わえ、受講生も楽しまれている様子でした。

 

Screenshot

 

 

能は、装束の豪華さや面、そしてシテ方(主人公)の舞など可視化されたものに目が行きがちですが、もともと和歌や漢詩など古典文学から発想を得てつくられていますので、和歌などが盛り込まれた「謡」の美しさも感じていただきたいです。今回のような「謡」のワークショップに参加することで、少しづつ慣れ親しむことができます。

 

次回は、少し離れますが12月20日に能『羽衣』(金春流)に触れる1回だけのワークショップがございます。近くなりましたらホームページでご案内いたしますので、是非、気軽にご参加ください。

 

<受講生の振り返りシートより>

〇1日目(1月11日)

・右側のルビと先生の口元と声の3つを感じ取り、忙しかったけれど腹から声を出すことがおのずと出来、おもしろかった。

・初体験だったので、「感動」と「衝撃」でした。できるようになりたい!と思いました。毎日聞くようにします。

 

〇2日目(1月18日)

・大分慣れてきましたが、細かいところは、まだ上がり下がりがうまくできません。

・少し慣れて声が出るようになりました。気持ち良く楽しかったです。

 

〇3日目(2月1日)

・先生方のお声の素晴らしさにうっとりしました。上手く出来ませんが、皆さんと声を合わせて楽しかったです。

・無事終わりました・・・というのが正直な感想です。とても、おごそかで素敵なひと時でした。

 

<鑑賞者アンケートより以下抜粋> *原文ママ

〇はじめて聞いたけど、本とうに「高砂」と言っていて、上手だった!また聞きたい!

〇音響のとても良いホールで高砂を聞くことができて大変おごそかな気分を味わえました。

〇音楽ホールで聞くのは初めてでしたが、声(音の振動)が直接、脳を揺さぶる感覚でした。受講者の皆様も声質がそろっていてびっくりしました。

〇お能、初めて観させていただきました。日本美術のエッセンスが詰まっていて、とても素敵でした。

〇日本人なのに、日本の芸能を全く知らないのは、なんて勿体ないのかと思って参加させていただきました。本当に感動いたしました。有難う御座いました。

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