【「冬の星座のお話とチェロと朗読でつづるメーテルリンク『青い鳥』」を開催しました!】
昨年に続き、平面プラネタリウムとチェロと朗読でつづるシリーズを開催いたしました。
今年は冬の星座を解説し、その後にクリスマスイヴのお話メーテルリンク原作『青い鳥』を朗読とチェロの演奏で上演しました。
なぜ科学と芸術を並べるのか?それは、どちらも想像する楽しさを味わえるからです。
都会では数える程度の星しか見えませんが、平安時代の女流作家・清少納言が『枕草子』で「星はすばる(おうし座のプレアデス星団)」と書いた時のように私たちの頭上には今も変わらず満点の星々が輝いているのです。目には見えないけれども、夜空を見上げた時に降ってきそうなほどの星空を想像し、宇宙と私たちの繋がりを感じられたら何だかロマンチックになりませんか?
同じように音楽や文学も想像しながら楽しみますよね?
想像することは自由で、心を豊かにしてくれます。心の豊かさは体が健康であることと同じぐらい大切です。健康のためにバランスの良い食事を摂るように、耳や目からもバランスの良い豊かな栄養(芸術)を取り入れて欲しいと企画しています。
出演は、プラネタリウム解説に岩上洋子さん(プチ☆ベガ)、チェロは長谷部一郎さん(都響副主席チェリスト)、朗読は鷹野梨恵子さん(イエローヘルメッツ)でした。
岩上さんは町田市の夜空から天の川銀河の先まで行って帰る宇宙遊泳の体験や星座について親しみやすく解説してくださいました。子どもからおじいさんなど、様々な登場人物に合う声色で演じ分けてくださった鷹野さんの演技力も素晴らしく、また場面や登場人物の心情を音楽で印象付ける長谷部さんが奏でるバッハの曲(無伴奏チェロ組曲より第3番)がピタリと鷹野さんの朗読に沿うように演奏され、素晴らしかったです!
今回の『青い鳥』もとても深いお話でした。
子どもの頃に読んだとき、「チルチルとミチルの兄妹が幸せになる青い鳥を探しに行くお話」と記憶していた方も多いと思いますが、実は驚くほど深い話なのです。なぜこの世に生まれるのか、幸せと喜びとは何なのか、また本当に見えるとはどういうことかを切々と説いていく哲学書のような本です。
子どもたちは子どもたちなりに、チルチルとミチルの冒険を楽しむことができ、大人たちは「んーーー」と考えさせられるのです。「星がきれいだった~」とスキップして帰る子どもたちと、「いや~、考えさせられた」と帰っていく大人たちの足取りの違いが対象的で、見ていて面白かったです。
次回は12月7日(土)に物語に出てくる音を想像しながら作り、お芝居に参加する参加型音楽劇「あらしのよるに」を開催します!0歳から入場できます。
詳しい情報はこちらをご覧ください。
<問合せ・申し込み>
桜美林芸術文化ホール
電話:042-739-0071(平日10:00~16:00)
<参加者の感想> ※原文ママ
○楽しくて面白かった。ろうどくじょうずだった(8才)
○ほしがきれい(5才)
○チェロと朗読と照明でこんなに世界観を表せるのかと思いました。
プラネタリウムの今日の空から宇宙まで見せていただいてよかった。
○とても楽しいひと時でした。青い鳥がこんな内容だったことに驚きでした
○大変良かったです。ありがとうございました。言葉には表せません。感動しました。
○去年も聴かせていただきましたが、今回は鷹野さんの表現力豊かな語りでホールが物語の世界に染め上がるようで、また、チェロの演奏も物語の世界に奥行きを持たせて感動的でした。
○星座は無知でしたが、とても良く理解出来、楽しく学ばせていただきました。心地が良く朗読を楽しませていただきました。又ぜひ参加したいです。
○すべて大満足です。特にチェロの音にいやされました。効果音の出し方などもすばらしいいと思いました。今夜の夜空を見上げてみようと思います。
○去年も来てとても良かったので、今年も聞きに来ました。素敵な声とチェロの音色でお話を聞くことができて幸せなひとときでした。ありがとうございました♪
○前半、後半とも、とても素晴らしかったです。「青い鳥」は最近読んだのですが、あのように長い作品をこの時間内にエッセンスをまとめておられ感服しました。チェロもとても素晴らしかったです。
○星空の世界に引き込まれました。解説の方の話を日常生活に取り入れて、神秘な世界に浸れそうです。普段の自分の読む読書の3倍、チェロと朗読の素晴らしさで想像力を掻き立てられました。ありがとうございました。
○プラネタリウムは子供が好きで一緒にきました「青い鳥」の朗読、チェロ、素敵でした。朗読の方の声が素敵でした。ありがとうございました。