公演レポート

2024年6月30日(日)朗読とピアノで綴る『シューマン愛の物語』

6月30日に「朗読とピアノで綴る『シューマン愛の物語』」を開催いたしました。たくさんのご来場ありがとうございました😊

「シューマン愛の物語」の台本は、なかなか書き出すことが出来ず、二人が暮らしたデュッセルドルフの街を散歩したり、シューマンが身投げしたライン川を眺めて、ようやくこれだというものが書けたので、いただいたアンケートの中に「最後に泣けた」といったコメントがちらほらあり、思いが届いて嬉しかったです。これからもシューマン夫妻の音楽に親しんでいただければ嬉しく思います。

今回は、8月以降に始まる社会包摂事業の準備として、町田市視覚障がい者協会の皆様にご協力いただき、会場までのアクセスやホール内の案内が不十分な点などを、終演後にヒアリングしました。また、町田市点訳赤十字奉仕団さまにご協力賜り、点字の当日パンフレットも作成できました。

朗読で出演してくださった平田満さんと井上加奈子さんがヒアリング中の客席に寄って下さり、感想を聞くなど温かい交流も生まれました。今後も多様な人々が集えるホールを目指し、努めてまいります。次回の主催事業は、ストーンズホールでの上映会です。全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんと友人による“言葉”と“アート鑑賞”をめぐるロードムービー「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」です。是非、ご来場ください。*詳しくは、イベントページをご覧ください。

 

以下、6/30当日のプログラムとアンケートからのコメント抜粋です。

【プログラム】

第1部 レクチャーコンサート

ピアノ演奏:倉田莉奈

解説;桜美林大学芸術文化学群 音楽専修教授 小早川朗子

ロベルト・シューマン:謝肉祭 作品9より「前口上」

シューマンの作品について解説

クララ・シューマン:ロマンス 作品5-3

ロベルト・シューマン:クライスレリアーナ 作品16

 

第2部 ピアノと朗読で綴る「シューマン愛の物語」

ピアノ演奏:倉田莉奈

ロベルト役:平田満

クララ役:井上加奈子

*朗読の間にロベルト.シューマン作曲の「子供の情景」作品15と

「主題と変奏 変ホ長調」より「天使の主題」のピアノ演奏を入れました。

 

【コメント抜粋】

〇コロナ後初めてのピアノ演奏会でした。一曲一曲、体にしみ込み細胞を活性化するようで、すごく感動しました。

〇レクチャーと朗読でシューマンとクララの音楽と人生を知る良い機会になりました。ピアノ演奏も素晴らしかったです。

〇とても素晴らしかった。シューマン夫妻のことが良く分かりました。ホールの音響も素晴らしく、感動しました。又、来たいです。

〇楽曲の説明を聞くこともでき、あまりクラシック音楽に触れる機会のない私も第1部から楽しむことが出来ました。第2部は、朗読とピアノのバランスも良く惹きつけられました。素晴らしい時間でした。

〇小早川さんの解説が、とても分かりやすかった。ピアノと朗読、とてもおもしろく楽しめました。

〇シューマンの生涯を音楽と共に味わうことが出来、最後の曲は涙が出そうになりました。ありがとうございました。

〇このような形のコンサートがもっとあっても良いと思います。特にシューマンの音楽には合っているかもと思いました。ちょっと切なく、何とも言い難いですが、ピアノもお話も良かったです。

〇ピアノ演奏と朗読。絶妙の間により、非日常の空間の中で想像力が膨らみました。

一覧に戻る